今後のコロナへの対応策&注意点

昨日から東京では自粛緩和になりました。
とにかく、ひと段落したのは良かったですが、まだまだ気を抜くわけにはいきません。第2波の流行も予想されております。
そこで以前、コロナ対策について私の周りには医療業界の方もおり、私の友人の友人からのシェアいただいた情報が参考になるとおもいましたので、どうぞ今一度、感染予防にお役立てください。

東京の大学医学部付属病院で看護師をしている方からの4月末時点での情報です。

目次:
<症状の特徴>
<現在の治療>
<PCR受けるまでの流れと結果>
<実際にうつる場所の印象>
<入院となった場合>
<私が気をつけていること>
<患者の流れ>

※以下原文です。

「この度、4月頭からコロナ外来に選出され、毎日PCRや入院手続きなど実施しています。今私から最新の情報を発信できるとおもい、情報をアップします。
まず大事なのは漠然と怖がらないで、きちんと理解して適切に怖がろうということです。
空気感染ではないので、ふわふわ飛んているのではなく接触!飛沫!人のしゃべるツバ!
この見えない概念の理解が大事かなと思っています。
(お互いに)マスクとマスクをしていれば基本的にうつりません!
以下、100人くらい問診した結果からの情報です。

<症状の特徴>
コロナウイルスは7日〜10日にピークを向かえます。
1、最初に倦怠感が顕著に出る
2、頭痛がほとんどの人で出現
3、下痢(回数は多くない)も多い
4、途中から味覚と共に嗅覚も全くなくなる人が半分位いる
5、発熱 軽症:微熱がだらだらと続く
中症:39度台くらいまで上がる
重症:38度以上がずっと続く
特徴は一旦7日目くらいにおさまってまたぐんぐん出る
日内変動はある
6、咳や痰はあまり多くない印象
7、若くても息切れが出てくる
8、喘息や喫煙歴、糖尿病があると重篤化しやすい
9、肺炎像は両肺に淡い影がはっきりと出る
(レントゲンよりCTでしか読影できないことあり、CTがいいです)

<現在の治療>
対症療法のみ。当院では
○発熱、頭痛:カロナール(イブやロキソニンは✖︎)
○抗生剤は基本的に効かないので飲まない
○咳:デキストロメトルファン臭化水素酸塩水和物
○痰:カルボシステイン
○下痢:整腸剤(ミヤBMなど)
※カロナールは400mg〜500mg/回 3回まで
(私からの補足1:イブやロキソニンは抗炎症作用が含まれるため、発熱を止める以外の作用が含まれています。そのため、今回のコロナではまだ症状がよくわかっていないので、発熱のみを抑えるカロナールが推奨されています。)

<PCR受けるまでの流れと結果>
1、発熱と上記症状があった場合保健所に電話。ひどいと2時間繋がらないとか丸2日間繋がらないという現状がある。繋がらなかったら他の近隣地域の保健所に電話してください。
2、経過観察と言われることが多い様ですが、そんな時は近医にまず電話をしてから受診。だいたい上の薬+医師によっては抗生剤を出して自宅待機となる。
3、解熱しない、もしくは症状が消失しない場合は遠慮なく保健所にもう一度電話する。
4、それからPCRの検査を受ける場所を指定される。
5、病院や検査所から直接電話がかかってきて受診の日時を聞く。
6、保健証と現金を持って検査場へマスクをしていく。
(保健が効けば料金は1000円程度。CTなどを撮影すると6000円程かかる)
7、薬が必要であれば依頼して帰宅。帰宅は交通公共機関を使わない。
8、翌日保健所が検体を持っていく。今検査が立てこんでいて月曜日に出した結果が金曜日にならないと戻ってこない。つまり5日間位かかる現状。
9、自宅で呼吸苦が出たら保健所に電話。万が一繋がらなくて危険を感じたら迷わず救急車を呼ぶ。
10、症状が落ち着いたら今後はPCRしないで2週間後から普通の生活になる方向。家族も2週間同じ対応で。

<実際にうつる場所の印象>
1、居酒屋や外食店のホールスタッフの手が怪しい!毎回手指消毒していなければウイルスのついたお皿をさげて次の人のお皿を運んでいる可能性が十分あります。
2、ライブハウス系の人はよく来ます。
3、陽性の出た人の家族はほぼみんな陽性です。
4、孫が祖父祖母宅に遊びに行って濃厚接触をする。
5、病院関係のクラスターとその家族や、それらの人と接触した人。
(飲食店やライブハウスについて私からの補足2:今現在、各お店さんは感染防止のために色々工夫されております。この記事の下の方に記載しています。ぜひご一読ください。)

<入院となった場合>
1、指定病院がなかなか空いておらず、とにかく医師が電話して探し回る場合が多い。その間患者は待っていて家族が荷物をまとめて持ってくる。入院したら面会は一切禁止。現金、持参薬も一切持ち込み禁止。
2、とにかく病室の中から出れないで対症療法のみ。
3、呼吸状態が悪化したら、ICUで気管挿管し人工呼吸器をつけるしかできることはなく、あとは患者の免疫力で回復を祈るのみ(悪化しても回復する患者もいる)
4、万が一のことがあった場合は最後まで家族に電話をして状態を伝え、火葬してから遺族に遺体を返す。入院になった時点で軽症化するまで一切誰とも会えず、そして重症化したら一気にあっけなく…という印象があり、ここが怖いところです。
5、軽症になったらすぐに専用の移送の車でホテルへ移動して療養。結構これは早い段階でスムーズにいきます。新患者や重症者のベッド床を確保するために。

<私が気をつけていること>
1、口から入るのが一番うつるので食べる前、ドアノブなどどこも触らない状態にしてから、爪や指と指の間までしっかり洗う!これにつきます!
2、1日8時間睡眠(睡眠を十分にとる)
3、現金は一切触らず全て電子マネー。
4、クラスターになっている場所や病院はできる限り行かない。
5、携帯電話は食事中触らない。帰宅後はまず第一に消毒してから家にいれる。
6、マスクの表面は絶対に触らない。ポケットにしまった手は汚染されていると認識する(マスクは基本1枚/日)
7、タクシーに乗らない。実はコロナ患者さんはタクシーで移動してる人が多いので、タクシーは基本的にコロナウイルスウヨウヨです。

<患者の流れ>
1、3月の3連休で陽性となった患者のPCR検査はピークアウトしてから実施されている。若い人が多く軽症が多い。
2、4/5週はその家族が続々ときて陽性になっている場合が多かった。高齢者にうつり、重症な肺炎も多々見られるようになった。
3、4/12週はクラスター本人とその家族も一気に陽性となった印象。
4、陽性になった患者の同居人はだいたいうつるので適切な隔離方法を指導している。

以上です。必要以上に怖くなるような情報は避けたつもりです。

日本は他国よりだいたい2週間程、対策や実行が遅れている印象があります。お金の心配も絶対あると思います。ですが、目先のことより、今ぐっとこらえることが大事な命を救ってくれます。私が今いる病院の中もまさにコロナ戦争ですが、みなさんに応援してもらって私達医療従事者は頑張れています。本当に感謝しています。長々と失礼しました。」

という貴重なお話でした。
ここからは個人の考え&補足ですが、これからポイントとなってくるのは、どのように注意していくか、対処していくかになると思います。

ちなみに<実際にうつる場所の印象>として、メッセージの中に、
1、居酒屋や外食店のホールスタッフの手が怪しい!毎回手指消毒していなければウイルスのついたお皿をさげて次の人のお皿を運んでいる可能性が十分あります。
2、ライブハウス系の人はよく来ます。
とありました。

補足ですが、
コロナが流行してから、外食店の方たちは感染防止に向けて色々努力されていらっしゃいますので、お客様が感染を運んでしまうというのが、一番大きな感染拡大要素であると思います。お店が殺菌消毒やマスクを徹底していても、お客様が感染には気が付いていない場合、スタッフの方が食べ残しに接触してしまい、知らない内に感染が広がってしまうのはあり得ると思います。
ですので、飲食店の方には、配膳する係とお皿を下げる係と担当を分けるか、お皿を下げたら、まずは手洗いをする。共有の調味料やお箸などは置かずに、お店から分けて出す。などお客様からの感染を防ぐ対応をしていただけたら、感染は防げると思います。
そして、私たち、お客の方が、より一層、周りに感染を広げないよう、気を付けなくてはいけないと思います。具合が悪かったら外出しない。ひとつのお皿からみんなで食べることは避ける。最初から取り分けるか、とり箸を使う。同じ食器を共有しない。お酒を飲みすぎて大騒ぎしない。手は良く消毒するなど。

②私自身、音楽オタクでライブハウス(特にjazz)は頻繁に行きますが、これは、恐らく、ものすごく人が密集するディスコやクラブ系の場所か、カラオケハウス系の場所が多いのではないかと思います。ディスコやクラブでは人の密集度が高い場所で踊って汗をかいたり、近距離で話したりするので感染率が高くなるのではないかと思います。
カラオケハウス系はマイクを使いまわすことからの感染が多いのではないかと推測されます。
でもこのような場所も各お店さんによって、今は感染防止のために色々工夫されていると思います。
わたしがよく行くお店では、お客様がマイクを使用したり、汗をかくほどの混雑はなく、ただ音楽を座って聞いているだけなので、あとは飲食部分になると思われます。
ただ、一般的にライブハウスは防音のため、換気することはあまりないと思いますので、空気洗浄か換気回数を増やすことがもうひとつの重要なポイントかと推測されます。
東京の新宿Somedayさんではこのような空気洗浄と除菌方法を掲載されています。

それから特に忘れがち?で特に気を付けたいのが、スマホ・携帯電話・PCの消毒です。
基本的に今まで、帰宅してから手は洗っても携帯はそのまま使用というのが日常だったと思います。でもよく考えてみたら携帯電話ってしょっちゅう手で触れてるし、外出の時には必ず持ってますよね。せっかく手を洗ったのに、ウイルスや雑菌だらけの携帯をいじったら、手洗いの意味がない…。
携帯電話だけでなく、PCなど、とにかく外出先でよく手が触れるものには、必ず消毒しましょう。

最近、こんな手洗いソングムービーを見つけました。ほっこりします。😊

必要以上に恐れる必要はなく、対処法や感染を防ぐ策を徹底すれば、とにかく何でもかんでも自粛とまでする必要はないと思います。
この自粛で多くのお店が大変な状況であると思いますので何とか応援したいです。
一番の問題は行政の対応が…!
タクシーとかも、いっそ、国が患者移動用に貸切っちゃえばいいのにとか思います。

そして医療従事者の皆様、これまでの多大なご尽力、本当にどうもありがとうございます!
それから在宅勤務できない、配達員・スーパーの店員の方々など、外でお仕事に従事されている全ての方に感謝します。
この方たちがいなかったら、こんなに落ち着いて日常生活は送れておりません。

みんなでお互いに協力すれば、この状況をより早く改善することができると思います。早くこの状況が落ち着くことを願います。

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